研修講座

2015年度研修講座  

*2015年度研修講座の募集は終了しました。
・Aコース
・Bコース(2月27日のプログラムが入れ替わりました)
・Cコース
・SANE:性暴力被害者支援看護職養成コース

【会 場】 東京有明医療大学
住所:東京都江東区有明2-9-1
交通:りんかい線(大井町—新木場)「東雲(しののめ)駅」から徒歩約13分
ゆりかもめ線(新橋—豊洲)「有明テニスの森駅」から徒歩約10分
都営バス(東京駅八重洲口・丸の内口から、門前仲町から)「かえつ有明中高前」から徒歩約2分

■日 程

第1期:2015年7月18日(土)・19日(日)
第2期:2015年12月12日(土)・13日(日)
第3期:2016年 2月27日(土)・28日(日)

A,B,C各全期、SANEを修了した方に修了証を発行しています。

研修講座は、支援の最先端をわかちあえる場です。

A コースは、多様な現場で支援に取り組む講師が、最新の情報や知識をギュッとむすんで、お伝えします。全国の被害者支援に関心のある参加者の皆様とのつなが りをつくる場ともなっています。支援者として活動している方、これから活動しようとしている方、すべて対象です。できるだけ全期ご参加ください。(定 員:60名)

Bコースは、講師の話の深まり、広がりの中でそれまで抱いていた疑問や悩みを越えて新たな世界が開けていく、そんな講座を揃えています。支援の最先端をわかちあえる場となります。Aコース(2010年度までは基礎コース)全期を修了した方が対象です。(定員:30名)

Cコースは、隔年で実施しています。次回は2017年度です。AとB各全期、またはAコース全期とSANEコースを修了した方が対象です。全期参加のみ。女性限定(定員:25名)

SANEコース(性暴力被害者支援看護職養成講座)は、看護師・助産師・保健師の方が対象です。女性限定。(定員:25名)

■募集参加要項・申込
研修講座募集要項・申込書に必要事項を記入し、FAX 03-5486-1411、またはE-mailに入力のうえ、送信してください。5月31日必着です。(参加要項のダウンロードはこちら

■プログラム概要
プログラムは3期に分かれています(すべて土日)。事情により予告なく講座の順番や講師が変更になる場合があります。(プログラムのダウンロードはこちら

●Aコース
A1 ワーク:ちがいを考える 朴 和美

自己紹介などを通して、参加者どうしが知り合う機会をつくります。また、ちがいを顕在化させず均一化を強いる日本社会で、どのようにわたしとあなたや我々と彼らという線が引かれてしまうのかを一緒に考えます。

A2 被害者支援にどう取り組むか 石本宗子
暴力を受け困難な生き方を強いられる女性たちと歩いてきた道筋を振り返りながら、法制化が進み仕組みが作られてきている現在、どのようにこれからの展望を見出していくかを一緒に考えたい。

A3(1期)・A17(3期) 女性への暴力と社会構造 ① 総論 ②性暴力 角田由紀子

なぜ、女性への暴力が肯定され、助長され、容認されてきたのか。社会構造へ深く視野を拡げることで問題の核心に迫り、より確かな支援者を目指す。①総論、②性暴力をテーマに批判的考察を試みる。

A4 リプロダクティブ・ライツ ① 自分のからだと性は自分自身のもの 三輪和惠

女性の相談・支援の場では、表面に出されるか否かを問わず、女性のからだと性にかかわる諸問題が重要と感じています。支援者自身の女性のからだと性の理解と視点を深めましょう。

A5 DV/暴力を体験するということ 中島幸子・西山さつき

親密な相手からの暴力は女性にどのような混乱をもたらすのか。そのしくみを知り、DVからの回復のために必要なことについても考える。
A6 インドでの女性支援から学んだこと 原康子
インドという物理的にも心理的にも遠いところの女性たちの活動を伝え、目の前にいる「支援を必要としている女性たち」を改めて見る視点を持つ。

A7 女性への暴力被害相談 : 基本的な考え方と実際 池田ひかり
DVや性暴力などの被害を経験した女性に対する支援の基本姿勢や心理教育、情報提供の仕方、関係機関との連携のとり方、相談時の配慮など基本的なことを学ぶ。

A8 当事者支援者として伝えること アナマ和恵
メンバーのほとんどが児童期性虐待やDVのサバイバーであった、虐待加害母の自助グループに11年間所属。精神科クリニックのワーカーや婦人相談員等を経て、当事者経験のある支援者としての喜び・困難、セルフケアについて語る。

A9 性暴力被害と警察 稲吉久乃・成澤知美

被害に遭った方の支援をするためには基本として、性暴力と性犯罪の違い、司法の流れなどを知っておく必要がある。これらについて説明したうえで、事例を用いながら支援における留意点について考える。

A10 相談・支援の現場で必要な法的知識 森あい・片岡麻衣

DV、性暴力の支援において、司法のしくみはどうなっているのか。関連法律にはどのようなものがあるのか。弁護士の役割や探し方についても知る。

A11 行政の各援助制度の基本的な活用 鈴木純子
DV被害女性などへの万全で包括的な支援システムは、未だ確立されていない。支援者は縦割りの各制度を充分に把握して、当事者の最大利益を確保できるよう、有効に制度活用できる力をつけよう。

A12 女性の貧困とその背景 桜井陽子
日本における女性の貧困問題の背景には、諸外国に比べ格段に大きいジェンダー格差がある。女性たちの就労状況 や、経済的に困難な状況にある女性への支援活動を紹介する。

A13 リプロダクティブ・ライツ ② 歴史の中の女性のからだと性 三輪和惠
歴史の中で、女性のからだと性がどのように扱われていたか? その不当性に対して明確な主張を掲げた近代日本の女性たちの声から、いまを生きる私たちは学びたい。

A14 サバイバーとアディクション 湯本洋介
暴力被害を受けた人のトラウマと、アディクション(嗜癖)ーアルコール・薬物依存、摂食障害、買い物嗜癖、ギャンブル依存などの基礎知識、医療的ケアと回復について専門医に学ぶ。

A15・A16 ワーク:支援の場の再現と再体験 松田知恵
自分の感情に気づき、認め、それを適切に表現することは、誰にとっても必要なこと。「安全な」支援者であるためにロールプレイを中心にワークを経験する。

A17 女性への暴力と社会構造 ②性暴力 角田由紀子 (A3参照)

A18 セクシュアリティを学ぶ:ジェンダー規範という暴力 岡田実穂

人口の6〜10%はセクシュアル・マイノリティであると言われています。その実際を知らなければ、その人たちの困難に気付くことはできません。まずは様々なセクシュアリティを学ぶ中から、性の多様性を理解していきましょう。

A19 今日の女性労働問題ーなぜジェンダー格差はなくならないのか 浅倉むつ子
支援員として働く人にとっても、相談現場で出会う人にも、現実の労働問題は大きな意味を持つ。日本の政府と企業は、女性労働をどう扱っているのか、なぜジェンダー格差が大きいのか、考えてみたい。

A20 記録のとり方 池田ひかり
記録をとる目的、支援に役立つ記録の書き方・活用の仕方、記録の開示などを具体的に学ぶ。
A21 性暴力救援センターを地域に拡げるために 平川和子
いま全国に広まりつつある性暴力救援センターの活動や課題を、SARC東京の3年の実績と経験をまじえ、ホットラインによる窓口対応、医療機関から始まる関係機関との連携、アドボケイトをどのように作りだしていくかを伝える。

A22 DV、性暴力とトラウマ 宮地尚子
女性に対する暴力は、女性の身体だけでなく、こころにも深い傷を残すことが多い。その後PTSDと呼ばれる精神症状に長く悩まされることもある。心の傷と回復について、最前線の治療援助、調査研究を知る。

A23 回復する力: “その後の不自由” 上岡陽江
子ども時代の被虐待経験やその後の性暴力被害、DV被害、薬物中毒、売春という「犯罪」など、たび重なるトラウマを生きのびてきた女性たちの物語から、回復の道筋をたどる。

A24 女性の自立支援とは何か 熊谷真弓

女性問題の視点から女性福祉を考え、母子生活支援施設、精神障がい者生活支援施設などの現場で働いてきた講師から学ぶ、地域における自立支援の諸問題と課題 。

●Bコース
B1 被害者相談・支援の仕組みつくり 石本宗子
仕組みつくりは現実にある形を想像力を持ってフル活用することから始まる。行政と民間がそれぞれの持ち味を生かしあいながら連携し、生きた支援システムを構築するための考え方や方法を共有したい。

B2 性暴力被害にどう取り組むか 丹羽雅代
当事者が自分の意思を明確に持ち、行動していけるためには、社会的制約や価値観などから自由になれることが大事だ。当然支援者自身も問われる。問題は何か、どこに向かうのか、支えは何かをしっかり確認しつつ、歩きたい。

B3・4 ワーク:スーパービジョンを体験する 小西聖子
支援者が支援される、エンパワメントされることが実感できるミニ・スーパービジョンの体験ワークショップ。

B5 ソーシャルワークとは何か 松山容子

社会生活におけるさまざまな問題の解決方法の1つであるソーシャルワークでは、個人の問題と社会の問題の両方の関係性に注目していく必要がある。ソーシャルワーカーではなくとも、この考え方を知っておくことは大事。

B6 混乱をもたらすコントロールとは 中島幸子・西山さつき
分かりにくい支配や攻撃の形である「受動的攻撃」について考える。DV の加害者や時に支援者も用いる場合がある「受動的攻撃」に気づいていく重要性を伝える。

B7 被害女性の支援:エンパワメントにつなげる安心・安全を与えるアプローチ 髙山直子
人や社会から傷つけられ「信じる力」が小さくなっている被害女性に安心・安全を与えるカウンセリングアプローチについて参加型ワーク形式で学び、エンパワメントにつなげる支援に必要な意識とスキルを共有する。

B8 行政の各援助制度の主体的な活用 鈴木純子
DV被害者支援の主な事例に沿った相談〜具体的支援の展開を考える中で、支援者としての視点と立ち位置を確かめよう。

B9 支援者自身の労働状況を考える 石塚純子
公的機関の相談窓口の女性相談員など、実は非常勤職という立場で厳しい労働条件のもとに、被害女性の自立支援にあたっていることが珍しくない。女性に対する暴力の背景にある社会矛盾を自分の働く場から俯瞰してみよう。

B10 感情労働としての支援の仕事 小宮敬子
支援者はいつも共感的で、忍耐強くなければならない—そんな思いに縛られて、自分のほんとうの感情を押し殺してはいないだろうか。自分をみつめ、負の感情を認めるとき、支援者は自分の真の力を引き出すことができる。

B11 女性への暴力と社会構造 ③ 家族と法 角田由紀子

女性への暴力を肯定している問題の一つに、古い体制と決別しきれていない家族法がある。戦後作られたことになっているが、実際には主要な部分で明治時代の家族法を引きついでいる。家族法を批判的な目で再検討し、あるべき家族法をも展望する。

B12 シングルマザー、子どもの貧困 赤石千衣子
子どもをつれてDVから逃れてきた女性が直面する困難。就労/自立の前にたちはだかる壁をどう乗り越えていけるか。児童扶養手当の受給、生活保護の規準切り下げなど、母子世帯を支えるべき制度の問題点について考える。

B13 性的マイノリティとは 麻鳥澄江
性別は男女の2区分、恋愛といえば異性愛=男女愛だけと教育されてきたが、現実はもっと広くて深い。決め付けからくる誤解や差別を点検し、法律や社会が多様な個性に対応するよう後押ししていきたい。

B14 パートナーからの性暴力と回復 中島幸子
夫や恋人など信頼する人からの性暴力は、身体的暴力や心理的精神的暴力、経済的暴力と同様に大きく、そしてこれらとは異なった性質の、深い傷つきをもたらす。それは何故なのかを考える。

B15・B16 困難事例の見立てと連携 平川和子

10代の女性・暴力被害が重複する女性・複合的問題を抱えた女性など、困難事例といわれる相談者について、解決や回復を急がず的確な見立てと連携で、じっくりつきあう工夫を検討する。

B17 リプロダクティブ・ライツ ③ 医療と女性の人権 柘植あづみ
体外受精、代理出産、出生前検査……生殖技術が進展する一方で、女性たちが被る精神的身体的苦痛は語られることが少ない。妊娠・出産・不妊治療・流産・婦人科診療をめぐる女性たちの語りから医療における女性の人権を考える。

B18 外国人被害女性への支援 皆川涼子
暴力被害にあった外国籍の女性への司法支援に取り組んでいる援助者から、被害実態や被害女性をとりまく困難な状況、被害者が外国籍の場合の留意点などを学ぶ。

B19 DV被害者相談・支援 池田ひかり
危険度査定や支援課題のアセスメントをしながら、話を聴きとっていく方法について具体的に学ぶとともに、他の支援課題を合わせ持つDV被害者への対応についての見立てのポイントや支援方法についての理解を深める。

B20 障害のある女性と複合差別 佐々木貞子
障害のある女性は性差別と障害者差別を複合的に受けている。視覚障害当事者である講師も同様だ。障害のある女性が置かれている現状と、適切な支援のあり方を学ぶことによって、社会の側の課題をしっかり共有したい。

B21 子ども虐待対応の現場から 山本恒雄
日本における子ども虐待の実態、子ども虐待に取り組む公的機関や民間団体の活動、現状の問題点や今後の課題を概観する。

B22 女性への暴力と社会構造 ④ 人権と憲法 角田由紀子
女性への暴力が人権侵害であることは了解されつつあるが、人権を支えている憲法とはどのようなものなのか。憲法が骨抜きにされつつある危険な時代に、女性への暴力をなくすという観点から憲法の大切さを学ぶ。

B23 リプロダクティブ・ライツ ④ 女性のからだと性の自己決定権 三輪和惠
女性の生活や人生の中で「リプロダクティブ・ライツ=女性のからだと性の自己決定権」の視点を明確にすることは重要な課題。その核心問題として人工妊娠中絶をめぐる諸問題を探りたい。

B24 ワーク:支援者自身のからだ 竹森茂子からだの調子が悪かったり辛い時は、相談者に真剣に向き合っていても何かを見落としたり、気付けなかったりすることが起こりやすいもの。そのためにも自分のからだに向き合ってケアする時間は必要。何より、自分自身のために。

●Cコース *ちえのわは必修です
C1 オリエンテーションと自己紹介 担当スタッフ

C2 性暴力に関わる法律 角田由紀子
刑法、DV防止法をはじめ、女性と子どもを対象にした性暴力に関わる法律は多数ある。直接暴力に関わると思われていない売春防止法等も視野に入れて、支援者が知っておくべき法律を概観する。

C3 子どもの貧困:その実態と支援 湯澤直美

子どもの貧困対策推進法が施行され、政府・地方自治体の責務も規定された。子ども期の貧困が子どもに及ぼす影響をふまえ、求められる支援について考える。

C4 ディスカッション①:なぜ女性は非難されるのか 進行:松山容子
自分のなかにある“強姦神話”について、はっきりさせよう。

C5 コーディネータの役割 稲吉久乃

コーディネータは、様々なネットワークの要となり、参加と協働をデザインしていく役割で、様々なプロジェクトの遂行にあたっての総合的な進行役である。まだ足りない支援を作っていくためには必要な考え方。

C6 記録の方法 八木亜紀子

相談援助職に求められる記録とは何か。記録作成の基礎、リスクマネジメントとしての記録、記録作成の注意事項、SOAP記録などを、演習を通して学ぶ。

C7・C8 事例検討 ファシリテータ:松田知恵

C9 ワーク:社会資源フル活用 鈴木純子
被害者支援の実際のケースワークの問題や困難を討議、支援の現状に対する問題意識と到達したい支援イメージを共に考え合いたい。

C10 性暴力事件の捜査と被害者支援・警察 後藤延好・小笠原和美

支援者が心得ておきたい警察での捜査の流れと被害者支援。「性犯罪」と「性暴力」の違いや起こりがちな二次被害について。

C11・C12 事例検討 ファシリテータ:金香百合

C13 ディスカッション②:女性のからだと人権 進行:柘植あづみ
「私のからだのことは自分で決める」。本当にそう思いますか?

C14 被害者支援 医療現場との連携 長井チヱ子

地域のクリニックとして、性暴力被害の女性の支援をおこなってきた。12年間の経験から見えてきたもの、特に医療として何が必要か。また、「薬物を利用した強姦」について特に強調して話したい。


C15 支援者のーからだ私自身ー 菊地びよ
誰もが日々出会っているからだという場を心地よくするヒント。からだの記憶も使い方もそれぞれ。このからだ自身は何してる?在りのままのからだとちょっとした動きから変わることを見つけましょう。


C16 性暴力救援センターの全国化に向けた課題 加藤治子
性暴力救援センター・大阪SACHICOが開設されて5年、この間に、全国各地に救援センターがつくられつつある。地域の事情に合わせてさまざまな規模、内容になっているが、性暴力被害当事者にとってどうなのかが問われている。

C17 性暴力事件の捜査・公判 田中嘉寿子

性暴力事件に関する刑事手続(捜査・裁判)概要。被害者心理を踏まえた事情聴取方法。被害者に関する刑事手続き上の諸制度。

C18 精神科とのかかわり 白川美也子
被害にあった直後の精神科医の役割、ケアの方法、PTSDが発症し、長期的なケアが必要になった場合のかかわりや役割、支援者のできることについて。認知行動療法などいくつかの治療法についての知識も学ぶ。

C19・20 事例検討 ファシリテータ:井上祐紀

C21 ディスカッション③:性産業で働くということ 進行:丹羽雅代・鈴木水南子

日本の現実は、あなたのセクシュアリティにどんな影響を与えていますか?

C22 性暴力救援センターSARC東京の実践 平川和子

相談員にはなじみの薄い性暴力被害直後の急性期対応について、ロールプレイにより実践的に学ぶ。

C23・C24 見学・現場研修報告とまとめ 担当スタッフ

●SANEコース *2期2日目は別会場となります
S1 SANEとは 役割と課題 加納尚美

SANE: 性暴力被害者支援看護職に求められる役割、資質、知識とは。日本の現状に即した中で、どのような活躍が期待されているのか。

S2 医療者が知っておくべき支援の原則 小西聖子
DV/性暴力被害にあった人に医療的ケアを提供するうえで、何に注意すべきか。やってはいけないこと、言ってはいけない言葉、SANEだからこそできることや限界について、支援の原則を学ぶ。

S3 女性の権利の歴史と健康 麻鳥澄江

人工妊娠中絶の問題に焦点を当てながら、世界の女性運動の歴史と現在までの流れ、現状を伝える。また、SANEができる「権利擁護」の行動についてもふれる。

S4 被害者の理解:社会編 土井真知
DVや性暴力に関する資料や調査結果から、被害の実態、一般社会で信じられている誤解と事実、社会において被害者が置かれている状況等を考える。支援の現場でとまどわないために。

S5 地域におけるSANE活動 山田典子

地方での性暴力被害者の支援活動に、SANE研修で学んだことをどう活かしているのか。修了生としての活動の一端を紹介する。自分の立ち位置でできることを考える。

S6 DV相談機関の活用 池田ひかり
虐待対応とは異なるDV被害者支援の基本的なスタンスやDV被害者支援体制や利用方法を具体的に学び、そのネットワークの中での医療者が求められる役割について理解を深める。

S7 ワーク:差別の感覚 丹羽雅代

自分の中にひそむ差別するこころ、ジェンダーバイアスを知り、勇気をもって対峙してみよう。より良い支援者として成長するためのワークショップ。

S8 被害者の理解:パートナーからの性暴力と回復 中島幸子

夫や恋人など信頼する人からの性暴力は、身体的暴力や心理的精神的暴力、経済的暴力と同様に大きく、そしてこれらとは異なった性質の、深い傷つきをもたらす。それは何故なのかを考える。

S9 アメリカの被害者支援の実際 谷 裕子

カリフォルニア州北部での性被害者支援のシステムと、NPOとしての危機介入および代弁者(アドボケイト)としての、SART現場活動報告。サバイバーに役立つセラピーの紹介。

S10・S11 対人援助の原点に立ち返る:コミュニケーションを見直す/人間力・社会力・対話力と暴力 金香百合

対人援助とは何か? 当事者とは、援助者とは? 援助者に必要な人間力・対話力・社会力とは? バーンアウトをどう予防するのか? このような対人援助の根幹を再確認することで、自分の<ぶれ>の意識化と、エンパワーをはかる。

S12・S13 保健医療対応:精神科編 PTSDとそのアプローチの実際 白川美也子

PTSDへのアプローチの実際について架空ケースを通して学ぶ。出来事インパクト尺度を用いた心理教育、フューチャー・タイム・ライン技法を用いた回復にむけての小さな目標作り、リラクセーション技法の習得を目標にする。

S14 フォレンジック看護〜暴力と虐待の防止とケア 山本 潤
Forensic Nursingは、医学と看護学をベースに法律にかかわる諸問題に対処する看護の新分野で、諸外国では、暴力・虐待被害者のケア、加害者対応、触法精神障害者の支援に用いられている。日本のフォレンジック看護の可能性を考える。

S15 保健医療対応:産婦人科編 性感染症、妊娠等 丸橋和子
性暴力被害によるからだへの影響はどのようなものがあり、緊急対応と長期的ケアとしてどのようなものが必要か。

S16・S17・S18 ワーク:看護の実際 ①・②・③ 三田村博子・三隅順子・家吉望み

医療者による二次被害とはどういうもので、どんな場合に起こりがちなのか。診察室でのロールプレイや視聴覚教材などを通して、当事者の気持ちや看護師として必要な知識・技術を考える。

S19・S20 保健医療対応:子どもの性暴力被害編 子どもの診察と多機関連携 山田不二子

性暴力被害にあった子どもにはどのような症状が起きるのか。性虐待の疑いがあったとき医療者として気をつけなければならないことは何か。発達過程にある子どもの支援の特徴について解説する。

S21 保健医療対応:法医学編 創傷とその記録法 主田英之
 
身体的外傷の特徴と治癒経過をふまえ、暴力被害に関連する身体的外傷を正確に観察し、記述することはSANE にとって重要な仕事の一部。後に医学的証拠にもなりうるカルテ記載ができるよう、その知識や方法を学ぶ。

S22・S23 私たちにできる連携 ① ② 三隅順子
これまでの講座や地域・職場において得られた情報・知識から、自分たちなりに連携を模索する。当事者の様々なニーズに応えるための連携作りには何が必要か考える。

S24 保健医療対応:地域保健編
行政の被害者相談と他機関連携 稲吉久乃
犯罪被害者等基本法には国と自治体と国民の責務があるとうたわれている。自治体としての支援を事例を通じて知って、使っていけるようにしたい。

S25 被害者支援と援助者の二次的PTSD 米山奈奈子

被害者支援では、支援者は支援を通して二次的PTSD になる危険性がある。こうした構造を理解した上でセルフケアの重要性を再認識し、関係者ネットワーク構築を視野に入れたより良い支援の方向性を探る。

S26 性と法律 角田由紀子
医療現場は社会に深くつながっている。そこで、当事者の求めに応じることのできる仕事をするには、性と社会と法律との関係を知って考えてほしい。患者の存在そのものが社会的であることを共に再確認したい。

S27 支援の継続と発展 平川和子

SANEでの学びについて各自の体験と知恵を出し合い、支援の継続と発展について考える。痛み、涙、笑い、悲しみなどさまざまな感情を自分の変化の糧として、新たな希望や抱負を拓く。

*講師については、こちらをご覧ください。