2016年度研修講座

※2016年度研修講座の募集は終了しました。

・Aコース
・Bコース
・SANE:性暴力被害者支援看護職養成コース

【会 場】 東京有明医療大学
住所:東京都江東区有明2-9-1
交通:りんかい線(大井町—新木場)「東雲(しののめ)駅」から徒歩約13分
ゆりかもめ線(新橋—豊洲)「有明テニスの森駅」から徒歩約10分
都営バス(東京駅八重洲口・丸の内口から、門前仲町から)「かえつ有明中高前」から徒歩約2分

□日程第

1期:2016年7月16日(土)・17日(日)

第2期:2016年11月5日(土)・6日(日)

第3期:2017年 2月11日(土)・12日(日)

A,B各全期、SANEを修了した方に修了証を発行しています。

研修講座は、支援の最先端をわかちあえる場です。

A コースは、多様な現場で支援に取り組む講師が、最新の情報や知識をギュッとむすんで、お伝えします。
全国の被害者支援に関心のある参加者の皆様とのつなが りをつくる場ともなっています。支援者として活動している方、これから活動しようとしている方、すべて対象です。できるだけ全期ご参加ください。(定 員:60名)

Bコースは、講師の話の深まり、広がりの中でそれまで抱いていた疑問や悩みを越えて新たな世界が開けていく、そんな講座を揃えています。支援の最先端をわかちあえる場となります。Aコース(2010年度までは基礎コース)全期を修了した方が対象です。(定員:30名)

Cコースは、隔年で実施しています。次回は2017年度です。AとB各全期、またはAコース全期とSANEコースを修了した方が対象です。全期参加のみ。女性限定(定員:20名)SANEコース(性暴力被害者支援看護職養成講座)は、看護師・助産師・保健師の方が対象です。女性限定。(定員:30名)

■募集参加要項・申込

このページ一番下【講座お申し込みフォーム】よりお申し込みください。

または、研修講座募集要項・申込書に必要事項を記入し、FAX 03-5486-1412、またはE-mailに入力のうえ、送信してください。5月31日必着です。(参加要項のダウンロードはこちら)

■プログラム概要

プログラムは3期に分かれています(すべて土日)。事情により予告なく講座の順番や講師が変更になる場合があります。(プログラムのダウンロードはこちら)

●Aコース

A1 ワーク:多様化社会とは  朴 和美

まずは自己紹介などを通して、研修参加者同士が知り合う機会をつくります。また、単一民族神話による同化圧力 の強い日本社会で、多様化社会を実現するためには一体どんなことが必要なのかを一緒に考えていきます。

A2 被害者支援にどう取り組むか  丹羽雅代

暴力を受け困難な生き方を強いられる女性への支援に法制化が進み仕組みが作られてきている現在、どのようにこ れからの展望を見出していくかを一緒に考えたい。

A3(1 期)・A12(2 期) 女性への暴力と社会構造 1 総論 2性暴力  角田由紀子

なぜ、女性への暴力が肯定され、助長され、容認されてきたのか。社会構造へ深く視野を拡げることで問題の核心に迫り、より確かな支援者を目指す。1総論、2性暴力をテーマに批判的考察を試みる。

A4 女性への暴力被害相談 : 基本的な考え方と実際  池田ひかり

DV や性暴力などの被害を経験した女性に対する支援の基本姿勢や心理教育、情報提供の仕方、関係機関との連携 のとり方、相談時の配慮など基本的なことを学ぶ。

A5 行政の各援助制度の基本的な活用  鈴木純子

DV被害女性などへの万全で包括的な支援システムは、未だ確立されていない。支援者は縦割りの各制度を充分に把握して、当事者の最大利益を確保できるよう、有効に制度活用できる力をつけよう。

A6 リプロダクティブ・ライツ 1 わたしのからだは、わたし自身のもの  大石恵子

女性の相談・支援の場で、相談者が表面に出すか否かは問わず、女性のからだと性のさまざまな問題が深く関わっ ていることが多い。支援者自身の「リプロダクティブ・ライツ」の視点からの女性のからだと性の理解を深めたい。

A7 女性の貧困とその背景  丸山里美

ようやく可視化されてきた女性の貧困問題。高齢者女性の貧困、若年女性の貧困、それぞれの背景には、いったい どのような構造的問題が隠れているのか。経済的に困難な状況にある女性への支援とは。

A8 当事者支援者として伝えること  アナマ和恵

メンバーのほとんどが児童期性虐待や DV のサバイバーであった、虐待加害母の自助グループに 11 年間所属。精神科 クリニックのワーカーや婦人相談員等を経て、当事者経験のある支援者としての喜び・困難、セルフケアについて語る。

A9 リプロダクティブ・ライツ 2 歴史の中の女性のからだと性  三輪和惠

歴史のなかで、女性のからだと性があつかわれてきた不当性に対して、明確に抗議の主張を掲げた近代日本の女性 たち、彼女たちの主張をいまこの社会に生きる私たちは、学びさらに今後に活かしたい。

A10 相談・支援の現場で必要な法的知識  森あい・片岡麻衣

DV、性暴力の支援において、司法のしくみはどうなっているのか。関連法律にはどのようなものがあるのか。弁 護士の役割や探し方についても知る。

A11 性暴力被害と支援  山本 潤

性暴力という言葉が聞かれるようになって久しいが、性暴力とは何か、どういう体験であるのかという事が理解さ れることは少ない。性暴力は被害者に何をもたらすのか、その影響と必要とされる支援について共に考える。

A12 女性への暴力と社会構造 2性暴力  角田由紀子 (A3 参照)

A13 DV/ 暴力を体験するということ  中島幸子・西山さつき

親密な相手からの暴力は女性にどのような混乱をもたらすのか。そのしくみを知り、DV からの回復のために必要 なことについても考える。

A14 記録のとり方  池田ひかり

記録をとる目的、支援に役立つ記録の書き方・活用の仕方、記録の開示などを具体的に学ぶ。

A15・A16 ワーク:支援の場の再現と再体験  松田知恵

自分の感情に気づき、認め、それを適切に表現することは、誰にとっても必要なこと。「安全な」支援者であるた めにロールプレイを中心にワークを経験する。

A17 サバイバーとアディクション  湯本洋介

暴力被害を受けた人のトラウマと、アディクション(嗜癖)ーアルコール・薬物依存、摂食障害、買い物嗜癖、ギャ ンブル依存などの基礎知識、医療的ケアと回復について専門医に学ぶ。

A18 セクシュアリティを学ぶ:ジェンダー規範という暴力  岡田実穂

人口の6〜 10%はセクシュアル・マイノリティであると言われています。その実際を知らなければ、その人たちの 困難に気付くことはできません。まずは様々なセクシュアリティを学ぶ中から、性の多様性を理解していきましょう。

A19 DV、性暴力事件の捜査と被害者支援・警察  警視庁

支援者が心得ておきたい警察での捜査の流れと被害者支援。「性犯罪」と「性暴力」の違いや起こりがちな二次被害について。

A20 リプロダクティブ・ライツ 3 医療と女性の人権  大橋由香子

健康な子宮や卵巣を営利のために切除されるなど多くの被害を出した富士見産婦人科病院事件。この事件のきっか けに女性医療のあり方や女性の自分の身体や健康に対する意識はどのように変わったか。

A21 今日の女性労働問題ー なぜジェンダー格差はなくならないのか  浅倉むつ子

支援員として働く人にとっても、相談現場で出会う人にも、現実の労働問題を理解することは重要である。日本の 企業は女性労働者をどう扱っているのか、なぜ雇用におけるジェンダー格差はこれほど大きいのか、考えてみたい。

A22 DV、性暴力とトラウマ  菊池美名子

女性に対する暴力は、女性の身体だけでなく、こころにも深い傷を残すことが多い。その後 PTSD と呼ばれる精神 症状に長く悩まされることもある。心の傷と回復について、最前線の治療援助、調査研究を知る。

A23 回復する力: “ その後の不自由 ”  上岡陽江

子ども時代の被虐待経験やその後の性暴力被害、DV 被害、薬物中毒、売春という「犯罪」など、たび重なるトラウマを生きのびてきた女性たちの物語から、回復の道筋をたどる。

A24 女性の自立支援とは何か  熊谷真弓

女性問題の視点から女性福祉を考え、母子生活支援施設、精神障がい者生活支援施設などの現場で働いてきた講師 から学ぶ、地域における自立支援の諸問題と課題。

●Bコース

B1 性暴力被害者支援にどう取り組むか  丹羽雅代

当事者が自分の意思を明確に持ち、行動していけるためには、社会的制約や価値観などから自由になれることが大 事だ。当然支援者自身も問われる。問題は何か、どこに向かうのか、支えは何かをしっかり確認しつつ、歩きたい。

B2 ソーシャルワークとは何か  加藤雅江

社会生活におけるさまざまな問題の解決方法の1つであるソーシャルワークでは、個人の問題と社会の問題の両方 の関係性に注目していく必要がある。病院で長く支援にあたってきた経験から、この考え方について学ぶ。

B3・4 ワーク:スーパービジョンを体験する  小西聖子

支援者が支援される、エンパワメントされることが実感できるミニ・スーパービジョンの体験ワークショップ。

B5 混乱をもたらすコントロールとは  中島幸子

分かりにくい支配や攻撃の形である「受動的攻撃」について考える。DV の加害者や時に支援者も用いる場合があ る「受動的攻撃」に気づいていく重要性を伝える。

B6 性的マイノリティとは  麻鳥澄江

性別は男女の2区分、恋愛といえば異性愛=男女愛だけと教育されてきたが、現実はもっと広くて深い。決め付け からくる誤解や差別を点検し、法律や社会が多様な個性に対応するよう後押ししていきたい。

B7 被害女性の支援:エンパワメントにつなげる安心・安全を与えるアプローチ  髙山直子

人や社会から傷つけられ「信じる力」が小さくなっている被害女性に安心・安全を与えるカウンセリングアプロー チについて参加型ワーク形式で学び、エンパワメントにつなげる支援に必要な意識とスキルを共有する。

B8 行政の各援助制度の主体的な活用  鈴木純子

DV 被害者支援における主な相談ケースとその支援を考える中で、“ 被害者支援とはなにか ” について、支援者側の 視点と立ち位置をふり返り確かめよう。

B9 支援者自身の労働状況を考える  石塚純子

公的機関の相談窓口の女性相談員など、実は非常勤職という立場で厳しい労働条件のもとに、被害女性の自立支援 にあたっていることが珍しくない。女性に対する暴力の背景にある社会矛盾を自分の働く場から俯瞰してみよう。

B10 女性への暴力と社会構造 3 家族と法  角田由紀子

女性への暴力を肯定している問題の一つに、古い体制と決別しきれていない家族法がある。戦後作られたことになっているが、 実際には主要な部分で明治時代の家族法を引きついでいる。家族法を批判的な目で再検討し、あるべき家族法をも展望する。

B11・12 困難事例の見立てー「ストレングス・トーク」を用いて  井上祐紀

暴力被害が重複する女性や複合的問題を抱えた女性など、困難事例といわれる相談者について、支援者目線での「解 決」を急がず、強みに着目した見立ての技法「ストレングス・トーク」を用いてじっくりつきあう工夫を検討する。

B13 周産期支援を行う婦人保護施設の支援の現状  細金和子

妊娠・出産を期に「慈愛寮」の支援につながる女性たちの背景には、虐待、性虐待、DV、貧困、性搾取、外国人 女性やその二世、障がいなど、さまざまな困難が凝縮している。彼女たちへの支援の実情を伝える。

B14 シングルマザー、子どもの貧困  赤石千衣子

子どもをつれて DV から逃れてきた女性が直面する困難、壁をどう乗り越えていけるか。母子世帯を支える公的制度、 民間の社会資源の最近の現状についても伝える。

B15 パートナーからの性暴力と回復  中島幸子

夫や恋人など信頼する人からの性暴力は、身体的暴力や心理的精神的暴力、経済的暴力と同様に大きく、そしてこれらとは異なった性質の、深い傷つきをもたらす。それは何故なのかを考える。

B16 感情労働としての支援の仕事  小宮敬子

支援者はいつも共感的で、忍耐強くなければならない— そんな思いに縛られて、自分のほんとうの感情を押し殺 してはいないだろうか。自分をみつめ、負の感情を認めるとき、支援者は自分の真の力を引き出すことができる。

B17 外国人被害女性への支援  皆川涼子

暴力被害にあった外国籍の女性への司法支援に取り組んでいる援助者から、被害実態や被害女性をとりまく困難な 状況、被害者が外国籍の場合の留意点などを学ぶ。

B18 DV被害者相談・支援  池田ひかり

「支配―被支配」関係を見極めつつ、主となる支援課題を明確にする話の聴き取り方について具体的に学ぶ。また、様々な支 援課題を合わせ持つ DV 被害者の見立てのポイントや支援方法について理解を深める。

B19 障害のある女性と複合差別  佐々木貞子

障害のある女性は性差別と障害者差別を複合的に受けている。視覚障害当事者である講師も同様だ。障害のある女 性が置かれている現状と、適切な支援のあり方を学ぶことによって、社会の側の課題をしっかり共有したい。

B20 リプロダクティブ・ライツ 4 女性の身体と医療技術  柘植あづみ

体外受精、代理出産、出生前検査……生殖技術が進展する一方で、女性たちが被る精神的身体的苦痛は語られること が少ない。妊娠 ・ 出産 ・ 不妊治療 ・ 流産 ・ 婦人科診療をめぐる女性たちの語りから医療における女性の人権を考える。

B21 女性への暴力と社会構造 4 人権と憲法  角田由紀子

女性への暴力が人権侵害であることは了解されつつあるが、人権を支えている憲法とはどのようなものなのか。憲 法が骨抜きにされつつある危険な時代に、女性への暴力をなくすという観点から憲法の大切さを学ぶ。

B22 子ども虐待対応の現場から  山本恒雄

日本における子ども虐待の実態、子ども虐待に取り組む公的機関や民間団体の活動、現状の問題点や今後の課題を 概観する。

B23 リプロダクティブ・ライツ 5 女性のからだと性の自己決定権  三輪和惠

女性が生きるうえで、自分自身のからだと性の問題を「リプロダクティブ・ライツ=女性のからだと性の自己決定権」 という視点を明確にすることは重要な課題。その核心問題としての人工妊娠中絶をめぐる諸問題を考えたい。

B24 ワーク:支援者自身のからだ  竹森茂子

支援者と支援を受ける人の垣根を出来るだけ取り払い、オープンに向き合える ‘ こころとからだ ‘ は、頑張りすぎない柔らか 頭と力の抜けたカラダから。思いきり遊んで、深く呼吸して、からだをほぐしほっこりしたら垣根もゆるくなるでしょう?!

●SANEコース

S1 SANE とは 役割と課題  加納尚美

SANE: 性暴力被害者支援看護職に求められる役割、資質、知識とは。日本の現状に即した中で、どのような活躍 が期待されているのか。

S2 医療者が知っておくべき支援の原則  小西聖子

DV/ 性暴力被害にあった人に医療的ケアを提供するうえで、何に注意すべきか。やってはいけないこと、言っては いけない言葉、SANE だからこそできることや限界について、支援の原則を学ぶ。

S3 ワーク:差別の感覚  朴 和美

差別の感覚を理解するために、自分の中の見知らぬ人や異なった事象に対する寛容度を探ることから始めませんか。 対人支援に携わる者にとって、日々の思考や行動に影響を与えている認識枠組を知っておくことは大事です。

S4 女性の権利の歴史と健康  麻鳥澄江

人工妊娠中絶の問題に焦点を当てながら、世界の女性運動の歴史と現在までの流れ、現状を伝える。また、SANE ができる「権利擁護」の行動についてもふれる。

S5 フォレンジック看護の実際  山本 潤

Forensic Nursing は、医学と看護学をベースに法律にかかわる諸問題に対処する看護の新分野で、諸外国では、暴力・ 虐待被害者のケア、加害者対応、触法精神障害者の支援に用いられている。日本のフォレンジック看護の可能性を考える。

S6 被害者の理解:社会(マクロ)編  土井真知

DV や性暴力に関する資料や調査結果から、被害の実態、一般社会で信じられている誤解と事実、社会において被 害者が置かれている状況等を考える。支援の現場でとまどわないために。

S7 被害者の理解:当事者(ミクロ)編  中島幸子

夫や恋人など信頼する人からの性暴力は、身体的暴力や心理的精神的暴力、経済的暴力と同様に大きく、そしてこ れらとは異なった性質の、深い傷つきをもたらす。それは何故なのかを考える。

S8 アメリカの被害者支援の実際  谷 裕子

カリフォルニア州北部での性被害者支援のシステムと、NPO としての危機介入および代弁者(アドボケイト)と しての、SART 現場活動報告。サバイバーに役立つセラピーの紹介。

S9 ワーク:看護の実際① 三田村博子

DV事例のアセスメントをしてみましょう。

S10・S11 保健医療対応:精神科編 PTSD とそのアプローチの実際  白川美也子

PTSD へのアプローチの実際について架空ケースを通して学ぶ。出来事インパクト尺度を用いた心理教育、フュー チャー・タイム・ライン技法を用いた回復にむけての小さな目標作り、リラクセーション技法の習得を目標にする。

S12・S13 対人援助の原点に立ち返る:コミュニケーションを見直す/人間力・社会力・対話力と暴力  金香百合

対人援助とは何か? 当事者とは、援助者とは? 援助者に必要な人間力・対話力・社会力とは? バーンアウトをどう 予防するのか? このような対人援助の根幹を再確認することで、自分の<ぶれ>の意識化と、エンパワーをはかる。

S15 保健医療対応:産婦人科編 性感染症、妊娠等  丸橋和子

性暴力被害によるからだへの影響はどのようなものがあり、緊急対応と長期的ケアとしてどのようなものが必要か。

S17 保健医療対応:法医学編 創傷とその記録法  主田英之

身体的外傷の特徴と治癒経過をふまえ、暴力被害に関連する身体的外傷を正確に観察し、記述することは SANE に とって重要な仕事の一部。後に医学的証拠にもなり得るカルテ記載ができるよう、その知識や方法を学ぶ。

S14・S16・S18 ワーク:看護の実際②③④  三隅順子・家吉望み・中村早希・他

性暴力のアセスメントのポイントを押さえ、証拠採取や記載方法を演習してみましょう。

S19・S20 保健医療対応:子どもの性暴力被害編 子どもの診察と多機関連携  山田不二子

性暴力被害にあった子どもにはどのような症状が起きるのか。性虐待の疑いがあったとき医療者として気をつけな ければならないことは何か。発達過程にある子どもの支援の特徴について解説する。

S21 DV 相談機関の活用  池田ひかり

虐待対応とは異なる DV 被害者支援の基本的なスタンスや DV 被害者支援体制とその利用方法を具体的に学び、支 援ネットワークの中での医療者が求められる役割について理解を深める。

S22・S23 私たちにできる連携①② 三隅順子

これまでの講座や地域・職場において得られた情報・知識から、自分たちなりに連携を模索する。当事者の様々なニー ズに応えるための連携作りには何が必要か考える。

S24 保健医療対応:地域保健編 行政の被害者相談と他機関連携  稲吉久乃

犯罪被害者等基本法には国と自治体と国民の責務があるとうたわれている。自治体としての支援を事例を通じて 知って、使っていけるようにしたい。

S25 二次受傷、感情労働、セルフケア  米山奈奈子

被害者支援では、支援者は支援を通して二次受傷を負う危険性がある。特に感情労働の特徴を理解した上でセルフ ケアの重要性を再認識できることを目指す。

S26 性と法律  角田由紀子

医療現場は社会に深くつながっている。そこで、当事者の求めに応じることのできる仕事をするには、性と社会と 法律との関係を知って考えてほしい。患者の存在そのものが社会的であることを共に再確認したい。

S27 支援の継続と発展  平川和子

SANE での学びについて各自の体験と知恵を出し合い、支援の継続と発展について考える。痛み、涙、笑い、悲し みなどさまざまな感情を自分の変化の糧として、新たな希望や抱負を拓く。

★ 3 期 2 月 27 日の時間割が他期と異なります。