2014年度9月公開講座

災害と女性 III
3.11—女性たちの決断—原発事故をめぐって・・・・終了しました
【日 時】2014年9月21日(日)午後1時30分~4時30分
【会 場】 東京ウィメンズプラザ ホール
東京都渋谷区神宮前5−53−67

最寄り駅
○東京メトロ銀座線 表参道駅 B2出口 徒歩7分
○JR山手線 渋谷駅 徒歩12分
【参加費】会員 1,000円 会員外 1,500円 学生 500円


原発事故から三年半経つ今、事故など無かったかのように、政府は原発の再稼働と輸出計画を進めています。「反原発!」の声はかき消され、戦争をする国に舵をきりました。「国民の生命と平和を守る」という建前とは裏腹に、私達の生活と人権はこれまで以上に脅かされています。

福島の女性と子どもたちは、三年半をどう生きてきたのでしょう。事故直後から彼女たちは沢山の決断を迫られ、これからも決断を求められるでしょう。平穏な日常を丸ごと否定し、未来さえも破壊してしまうのが原発事故です。

私達はこれからもこの列島で生きていきます。原発事故後、福島を離れた人がいます。福島に留まった人たちもいます。どちらの決断も困難だったことを、私達は肝に銘じるべきでしょう。

原発との共存不可能性を苦い経験を通して知らされました。54基もの原発を持つ日本で暮らすために、ひとり一人ができることを、決断すべきことを、私達自身の問題として考えることが必要です。安全に暮らすという、私達の根源的な希望を持ち続けるための対話の場として、今回の公開講座を開きます。

パネリスト、コーディネーター

 にへい・ゆみこ  桜の聖母短期大学教員。勤務中に東日本大震災にあい、その多くが未成年である学生と放射能の影響を意識しながら福島で生きるという課題を抱えチェルノブイリ福島調査団に参加、多様なメンバーと復興支援にあたる。ジェンダー法学会会員、日本女性学会会員。

しまだ・けい 1986年のチェルノブイリ原発事故後初めて六ヶ所村を訪れ、核燃問題で揺れる村に衝撃を受け取材を始める。2011年から映画制作に乗り出し、『福島 六ヶ所 未来への伝言』を制作。第7回平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞。

 おしどりマコリーヌ 鳥取大学医学部生命科学科中退。芸人をしながら、理系女子として原発事故・公害問題を取材して記事を書く。DAYS JAPAN、マガジン9などに連載中。漫才協会会員、公益社団法人自由報道協会理事。DAYS JAPAN編集委員。アコーディオン、現代美術の仕事などでも活躍。

 つのだ・ゆきこ 弁護士。セクシュアルハラスメントや性暴力、ドメスティック・バイオレンス事件などを多く手がける。日弁連両性の平等に関する委員会委員、ジェンダー法学会理事、NPO法人 女性の安全と健康のための支援教育センター代表理事。主な著書に『性と法律』(岩波新書、2013)など。

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